人の痛みがわかる夢を見た
目覚めたら泣いていた
月の無い夜に
遠い交差点まで 溺れていた
公園の
にごった噴水の上で
かもめ一羽が
強風注意報と 闘っている
自由過ぎて
遠出が好きで
こんなところで 孤児になったのだ
私は 密閉するヘッドフォンの力を借りて
無音の空で
かもめとともに
浮遊する
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ガラスがガタガタ震えさえしなければ |
こうやって苦しい友人が支えあえる
ガタガタ震えるガラスなら
割ってしまえ
壁に 1970年の薄汚れた壁に
油が散るのを嫌って貼ったのか
薄っぺらい アルミの板 を蹴り飛ばす
なぐる なぐる
彩りビーフンのインスタント麺で腹を満たし
昼は「彩」と名づけられた店で
1000円の海鮮丼を食べた
1日の終わり
眠る直前に 僕は怒る
この自画像に
人間の素直な気持ちに従って
招いた この結果は
何か 彩りか
悲しみ
哀しみではなく 悲しみ
だから 僕の ゆがんだ姿を映し出す
アルミの板を
蹴飛ばす！
失くしたものが多すぎる
色 カラフルな色
自分で変わり行く色
笑顔
エゴに戻って 本当のことを見つめて
私に楽なことは何もない
愛 気持ちは残る
繋げなければ
なんとか
繋げなければ
死んでしまう
このままでは
死んでしまう
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