揺れ




僕の中で　雑風が　ぐるぐる回る

過去や未来や　愛したものや　嫌悪したものが

駆け抜けていく

ザワザワ　ザワザワ　厭な予感とともに


季節が　 簡単には

通り過ぎていってくれなくなるんだ

たとえば僕は軽蔑されて

時が止まる

信じられない大馬鹿者と罵られ

ゴミのように扱われて

大事にしていたものを全部取り上げられ

大事に想っていた人から　全て　冷たい視線で

刺されるのだ

窓をあけても澄んだ空気は得られず

曇りの日がやけに多くて

花も見られない


まだらの涙　　首吊りのロープ　　電話帳のような時間

さようなら　さようなら

私はもう

楽になりたいです


思考の上にある真空へ

ザワザワから　飛び上がるよ

僕はもう虫の息で　揺れているのだ